2014年12月2日火曜日

UFCとネート・ディアズ 「オレは過小評価されているし、ろくな金をもらっていない」 ④


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その後、ダナ・ホワイトはネートがヌルマゴメドゥフとの戦いを断ったと発表した。しかしこの件にかんして事実が正しく世間に伝わっていないことを、ネートは毅然と主張する。

 

「奴らは再交渉したい時はいつでも応じるぞと言った。そしてそのときが来たと思ったからオレはそう申し出た。奴らはオレがヌルマゴメドゥフと戦うことを望んだ。だからオレは“こいつと戦えば再交渉のチャンスがもらえるのか?”と言った。“再交渉のチャンスがもらえるなら、オレは戦う”と。そしたら奴ら、オレが戦うのを断ったとソーシャルメディアで言いふらしやがったんだ。今まで一度も戦いを断ったことなんて無いのに。」

 

「オレは好意のつもりだったんだ。“おや、上手くいっていないようだね。ならオレが代わりに戦ってもいいんだよ。けどそしたらあの時の約束を守ってもらえるのかい?”。そしたらどうなったと思う?“嫌だ”とさ。“わかったよ、クソったれ。じゃあ他所で戦うよ。あんたら(UFC)とはこれっきりだ”。そしたら奴ら、“それも駄目だ”とさ。その上、インターネットでオレが断ったと言いふらしやがった。まるで隠蔽工作だ。もう誰もオレの言い分なんか聞きやしねえ。オレは本当のことを伝えようと努力したのに。この契約は結局最後までこんな感じで、オレにとってクソったれなことにしかならなかった。」

 
ネート・ディアズ(17-9 MMA, 12-7 UFC)の最大限の努力も虚しく、彼は望むものを手に入れることはできなかった。彼は現在の契約のままで12月13日 UFC on FOX 13においてハファエル・ドス・アニョス(22-7 MMA, 11-5 UFC) との復帰戦を迎える。


一年の停滞の後、好転しない状況のなかでも彼は前進することを選んだ。

 
「“ちょっと待て、オレは徹底的に舐められているぞ”って気づいた朝から、今までいろいろなことがあった。でもだからこそオレは成長できたと思えるんだ。昔のオレは金や契約のことについてあまりにも無知だった。」
 

「あの頃オレは状況を何とか改善しようとしていたが、あまりにも全てがゴチャゴチャで混乱していた。その結果、試合を望みながらもその反面それを望んでいない自分がいた。けど全てが片づいた今だから、もう一度やり直したい、挑戦したいって思うんだ。」
 

UFC's Nate Diaz: I'm 'underappreciated, underpaid, under-all-kinds-of-sh-t'
By: Mike Bohn November 12, 2014 3:30 pm  MMA JUNKIE より翻訳・引用

 

2014年12月1日月曜日

UFCとネート・ディアズ 「オレは過小評価されているし、ろくな金をもらっていない」 ③

 

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しかしネートはタイトル戦でユナニマス・ディシジョンという一方的な内容で敗北する。契約には未だ不満を持っていたが、しかし一方的な敗北のため、再交渉は時期ではないということも認めざるをえなかった。

 

どうしても勝利がほしいネートであったが、しかしさらに次のジョシュ・トムソン戦も落としてしまう。ジョシュはこの試合ネートをノックアウトで沈める。ノックアウト負けは彼にとって生涯初の出来事だった。この敗北は彼の価値を一層貶めることになってしまった。

 
ネート「オレは契約した、とても不満だった。そしてオレは試合で負けた。それでオレは何をすべきだ?子供みたいに泣きわめいて駄々をこねるのか?そんなつもりは無かった。オレは負けた、だから勝つ必要がある。全てはそれからだ。」

 

その敗北から7ヶ月後、オクタゴンに帰ってきたネートはグレイ・メイナードと戦い、1ラウンドノックアウト勝利を飾る。彼にとって待ちに待った念願の勝利だった。

 

そのとき、UFCの交渉人が彼に接触してきた。その時点で彼らはギルバート・メレンデスの代役としてハビブ・ヌルマゴメドゥフと戦うことを打診したのだが、ネートはついに時が来たと感じた。契約の交渉を再び持ち出す時であると。

 

ネート「はじめに、ギルバートがヌルマゴメドゥフと戦うことを提案された。そしてその計画がうまくいかないとなると、奴らは次にオレとハビブが戦うことを提案してきた。そのときオレはグレイ・メイナードを倒したばかりだった。オレは思ったんだ、今が絶好のタイミングだって。それでオレは言ったんだ、“もしハビブと戦えば契約を再交渉するチャンスはもらえるのか”って。」

 

しかしその要求は拒否された。その出来事はネートにある決断を促す。それは“UFCを去る”ということだった。しかしその要求もまた拒絶されてしまう。その結果、それ以降彼は長い休息期間に入ることになる。


UFC's Nate Diaz: I'm 'underappreciated, underpaid, under-all-kinds-of-sh-t'
By: Mike Bohn November 12, 2014 3:30 pm  MMA JUNKIE より翻訳・引用

 

 

UFCとネート・ディアズ 「オレは過小評価されているし、ろくな金をもらっていない」 ②

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ネート・ディアズ 「オレはタイトル戦のために契約をしたんだ。それが、オレを見下したような内容で、8試合やってもふざけた金額しかもらえないんだ。これがUFCの舞台でタイトルをかけて戦う人間への報酬か?って思ったよ。だってどの分野でもトップにいる選手は億万長者だろう?ゴルフでもサッカーでも。それなのにオレはこんな待遇かって。

 

ヘクター・ロンバートやエディ・アルバレスがベラトールからUFCに移籍して来た時なんて、とてつもない額の金をもらっているんだ。特にエディ・アルバレスは、オレの知る限りでは、オレのタイトルマッチの20倍以上もらっている。あの時オレはタイトルマッチの契約をした。しかし、決してエディの10分の1もいかない報酬を貰うためではない。

 

実際、そんな契約とてもじゃないが我慢できないと思ったんだ。けど奴ら、エディの話はただの噂で巨額の移籍金など払っていないとか言いやがる。けどオレはそれが事実だって知ってんだ。だったら、オレのためにあと2倍か3倍に額を上げてくれてもいいじゃないか。そしたら奴ら、それはチャンピオンになってからだって。まるで相手にしやがらねえ。」

 

ディアズは契約の内容に不満を持っていたが、しかしタイトル戦までもう時間も迫っている。そのため彼は近い将来再び交渉することを前提に契約に合意した。

 

ネート・ディアズ「オレはその状況に対してすごくネガティブだった。けどもうタイトルまで二週間と時間も無かった。試合に集中しなきゃいけない。それにダナ・ホワイトはまるで“おい、どうした。契約に不満があるならいつでも交渉に応じるぞ”って具合だった。だからオレは契約した。オレは確かに契約した。けどそれは奴らがいつでも契約を変更できると言ったからだ。」


UFC's Nate Diaz: I'm 'underappreciated, underpaid, under-all-kinds-of-sh-t'
By: Mike Bohn November 12, 2014 3:30 pm  MMA JUNKIE より翻訳・引用

 

2014年11月29日土曜日

UFCとネート・ディアズ 「オレは過小評価されているし、ろくな金をもらっていない」 ①


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交渉の決裂により停滞していた契約のトラブルをクリアし、UFCにネート・ディアズが帰ってくる。

 
ディアズはグレイ・メイナードを2RでKOして以降、契約のトラブルのため長い休息を取ることになった。彼はより良い報酬を得ようと交渉に挑んだが、その願いが叶うことは無かった。

 
ダナ・ホワイトがネート・ディアズのことを「針を動かせないファイターだ」と言ったとき、その言葉は契約が更改されない理由がネートの人気不足にあること示唆していた。商業的な価値が無い者には相応の報酬しか与えられない、二連勝では十分ではない、ということらしい。しかし、どうやらネートにとって問題の論点はどうやら異なる場所にあるようだ。彼が言うには、ダナ・ホワイトがタイトル戦後に契約が更改される可能性があることをほのめかしていたらしいのだ。


UFC's Nate Diaz: I'm 'underappreciated, underpaid, under-all-kinds-of-sh-t'
By: Mike Bohn November 12, 2014 3:30 pm  MMA JUNKIE より翻訳・引用

 

2014年11月13日木曜日

”ショーグン”・フア : これからのことについて、チームと話をしたい

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ブラジル、ウベルランジア。二度目の連敗は前王者マウリシオ・“ショーグン”・フアの夢―ベルトの奪還―を再び遠ざけることになった。そしてその夢を叶えるチャンスは二度と来ないだろう。

 

負傷欠場の代わりとしてオヴィンス・サンプルーがUFC Fight Night 56のヘッドライナーとして舞台に現れた時、マウリシオ・フアに転機が訪れた。それは彼にキャリアについての最終決定とまではいかないが、しかし反省を促した。

 

「負けるのは最悪だ。そして特にこの階級、ライトヘビー級やヘビー級では一発のパンチで勝負が決まってしまう。この敗北を受け止め、前へ進むためにもチームと話す必要がある。」フアはこのように語る。「しかし負けるのは本当にクソッタレな気分だ」。

 

ブラジルの前王者は、サンプルーの右手によってキャンバスに沈められた。戦いがカメラの前で始まったその刹那の出来事だった。その後サンプルーは「ファイト・オブ・ザ・ナイト」ボーナスを手に入れる。

 

対照的に、ショーグンはタイトル戦でジョン・ジョーンズに屈しベルトを奪われて以降2勝4敗となる。プライドからUFCへ移籍した時から数えれば6勝4敗となる。

 

瞬く間に試合は終わってしまったが、マウリシオ・フアはこの結果をこの階級特有のパワーによるものと考え、自らの進退に関わる問題とはしない。

 

「以前にも強烈な打撃をもらうことはあったが、今回はその中でもとびきりクリーンで幸運なやつだった。そして俺はミスをした。」ショーグンは語る。

 

ミドル級へ階級を下げることは以前から噂されていた。しかし、この噂は本人によって即座に否定された。その後、ショーグンはジェームズ・テ・フーナにノックアウトで勝利し、そしてその後の3月に行われたダン・ヘンダーソンとのリマッチでは逆にノックアウト負けを喫する。

 

たとえショーグンのランキングが現在10位(USA TODAY Sports/MMAjunkie’s MMA light heavyweight rankings )だとしても、たとえどのような決断を下そうとも、その道は決して簡単な道ではない。




Shogun' Rua: I'm going to talk to my team, think about the future after loss
By: and November 9, 2014 4:15 am   MMAJUNKIE より翻訳・引用


2014年11月11日火曜日

フロリダでの民事事件が棄却されたため、UFCはアンソニー・ジョンソンの復帰をクリアーなものにした

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ライトヘヴィー級のファイターアンソニージョンソンはフロリダでの訴訟が棄却されたことにより、UFCに復帰することがプロモーションによって公式に報じられた。

 

プロモーションによれば、「UFCによって独自に行われた調査によって今回の件に終息がもたらされた。これによってジョンソンはUFCの舞台に戻ることが許されることになる。結果として、UFCは年明けのジョンソンのマッチメイクを模索する運びとなった。」
 

申し立てられたベリンダ・ケリーは、ジョンソンとの間にできた二児の母でもある。彼女は先週、自主的に渦中のファイターからの保護を解除してもらうようパルム・ビーチ裁判所に申し出た。当サイトが独自に入手した棄却書のコピーによると、元妻ケリーは「聴聞会に現れ、そして自主的に申し立てを棄却する希望を伝えた」。

 
ジョンソンは申し立て以降、UFCの活動を停止せざるを得ない状態が続いていたが、しかし彼の弁護士は一貫してジョンソンの潔白を主張していた。

 

今回の一連のドメスティックバイオレンスに関するニュースはBloodyElbow.com.によって明るみに出たものである。その初出の記事によれば、九月、ジョンソンの元妻であるケリーは警察を呼びそしてジョンソンの友人から脅迫されたこと、さらにジョンソン自身から暴力を受け、歯を二本失ってしまったことを訴えた。

 

ジョンソンの名前は以前にも警察の調書に浮かび上がった。今回の件と同様に、以前交際していた別の女性に暴力をふるった疑いのためだ。ジョンソンはその女性が勤務する武術クラスで彼女を暴力的に扱い、そして脅迫的なメッセージを残したとされる。女性は起訴を望みはしなかったが、しかし代わりに事件を記録することを望んだ。ジョンソンはそのような悪事はいっさい無かったと主張、「彼女とは良い友達である」とコメントとした。

 

この事件にかかわるやり取りはジョンソンの復帰となるUFC172対フィル・デイビス戦の一ヶ月前のことだった。その戦いでフィル・デイビスを倒し、さらにはUFC on FOX においてアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラを破る活躍を見せるも、その矢先に今回の騒動である。この事件の直前まで、タイトル挑戦権をかけてアレクサンダー・グスタフソンと闘う計画もあった。

 

「我々はドメスティックバイオレンス、セクシャル・アサルト、またいかなるそれ以外のいかなる暴力にたいして寛容な態度はとらない」とUFCは公式に発表した。「我々はこのような事例にたいして徹底的な調査を行い、そして適切な処置を実行する。」

 

ジョンソン(184 MMA, 9-4 UFC) は現在USA TODAY Sports/MMAjunkie MMA light heavyweight rankingsにおいて5位にランクインしている。直近の試合は7月に行われたアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ戦(UFC on FOX 12)で、ノックアウト勝利を飾り復帰後二連勝を記録した。
 



Civil case against Anthony Johnson dismissed in Florida, UFC clears fighter to return
By: Steven Marrocco November 6, 2014 5:00 pm MMAJUNKIEより翻訳・引用